2012年3月26日月曜日

南部鉄器の野望

正しくは南部鉄器を用いる私の野望。

南部鉄器は料理に必要不可欠。
南鉄のフライパンで炒め物するだけでそりゃあ美味しい一皿ができる。
南鉄のグリル皿に野菜を乗せて魚焼きグリルに入れときゃあ
素材の食感、みずみずしさ、そして甘みが存分にかもし出された料理が完成。
かぼちゃ、アスパラ、じゃがいもならまだわかるが、ほうれん草がしっとりおいしくなったのには驚いた。
私ッて天才?
いいえ、魚焼きグリルと南鉄のおかげ。


さてさて、わが家の南鉄軍団に新しい仲間が参加しましたよ。


その1。ワッフル焼き型〜!
YEISEI WAFFLE JIYO という字がどういうイミなのか。
ネットによれば「衛生 ワッフル 滋養」だそうです。時代物ですね。


その2。グリル皿ミニ〜!
要はステーキ皿ですが、ミニです。最長で19×15cm。
さて私は一体どのように活用するつもりなのでしょうか?
わざわざこの「ホームベーカリー日記」に掲載した理由とは…?

ふふふ、次の写真が野望のヒントですね。


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2012年3月25日日曜日

パン・ド・実


「パン・ド・ミ」の「ミ」は中身という意味。
ダジャレかと思いましたが3級公式テキストにこの通り載っています。
これで「パンシェルジュ」検定に出題されても大丈夫!

…「パンシェルジュ」

これを命名した人に文化勲章を授与したい。
「パンマイスター」でも「パン鑑定人」でも、ましてや「パンソムリエ」でもなく。
パン+コンシェルジュでパンシェルジュや!
偉い人の会議もくぐり抜け、このネーミングにしてくださった心意気に脱帽。


マクラが長くなりましたが、初めてこのような食パン食パンしたパンを作りました。
パン・ド・実とはバゲットなどパリッとした皮の食感を楽しむパンに対し、中身を食べるパンの呼び名だそうです。
私はこれまでにスキムミルクなどが入った甘くて柔らかい食パンは作りましたし、美味しくいただきました。
このパンは焼いて数時間しても切りにくく、手でちぎってもなかなかちぎれない。
でも噛むほどに味わいのあるパン。

初めて、パン屋さんのパンにそっくりなパンだと思いました。


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2012年3月19日月曜日

【閑話休題】アイリッシュハープ

毎度おなじみ閑話休題シリーズ。
テーマはパンから離れ、今日はハープの発表会でした。
私自身が出ました。家族じゃありません。ジャミラ世代の私が出たのです。
ハープと言ってもオーケストラで聴くのはグランドハープ、でかいやつ。
私のはアイリッシュハープと言って、いちばん高い部分が150cmくらい。音も素朴です。

ある趣味を数年続けては数年休み、また復帰する。ハープもその1つで、その先生と初めてお会いしてから少なくとも20年経つことが最近わかってびっくり。

先生から「発表会に出ませんか」とお誘いをいただいたのは今年に入ってから。
当初は参加をためらいました。ずっと楽器に触ってもいなかったからです。しかし
・こじんまりとした会である
・過去の発表会で弾いた曲があるからゼロからのスタートではない
・こんなことでもなければ練習しない
というわけで参加を決意!
練習に励みましたが…

「何回も弾けば自然に覚えるのは、若者の特権だから」という先生の言葉通り
2週間前くらいが最悪でした、一瞬音符を迷うのです。
しかも10数名中、アイリッシュハープは私だけ…悪目立ち?!
今さら出ませんと言うわけにもいかず練習するしかありませんでしたが
とても家族や友人を呼べませんでした。

しかし今回初めて先生と、当日は楽譜なしで弾いてみましょうと決めたあたりから開き直ってきて(理由は、楽譜を見ているヒマがないからなんですけど)こうなったら年の功、ノーミスで弾くのではなくミスが起こった時にどうリカバリーするかが勝負!と腹をくくりました。

いつもながら発表会は緊張します。
出番がきて、お辞儀をして椅子に座ると数ミリ幅の弦が膨張して壁をなすように見え頭はまっ白。指がぷるぷる震えて弾きたい弦がどこだかわからない!

今回もそれは同じでしたがうすらぼんやりと自分の手綱を取る自分がいて「もっとゆっくり弾けないか?」とずっと自問していました。あがると大抵演奏が速くなりミスの確率も増えるわけです。(←先生の受け売り)
あとはラッキーで、指が震えて正しい弦を弾ける確信はないが、えーいこのへんだーと適当に当てたら弾けた。本来は「薬指→中指→人差し指」と続けて弾く音を全部人差し指で弾いてみせた。など、手の中の宇宙ではスーパーミラクルショットの連続。あるいは川下り。激流。

曲の最初と最後に出て来る旋律があって、最後に辿り着いたとき「長い旅が終わってまたここに戻ることができた」と実感して涙が出そうになりました。
ミスだらけの演奏だと曲の終わりは消えていなくなりたい気持ちでいっぱいなのですが、今日は少し違いました。

こうなるとわかっていたら、友人をみんな呼べばよかったわ。

2012年3月16日金曜日

おしくらまんじゅう!ジャミラ!

(前回からの続き)

成形パンの焼き方は「200度のオーブンで15分」などと書いてある本が多い。
魚焼きグリルで焼く場合はどうするのか。
本を見るとやたらアルミホイルを使う。敷いたりかけたり。

とりあえずアルミにパンを並べ、アルミで覆って弱火で焼いてみたら。
5分もたたないうちにパンはぷくーっと膨れ上がりアルミを押しのけ
窓から覗いても焦げ目までついているのがわかる。
「これは大変!」
あわててグリルを引き出してみると。


パンどうしがくっついている。

これを見てジャミラを思い出した。

ジャミラ。ウルトラマンに出て来る怪獣だ。
確かもともとは人間しかも宇宙飛行士だったのに
アクシデントで頭と首と肩が一体化した異形の姿に。
今回のパン、黒々とした焦げ目まで顔に見えてきそう。ジャミラの。

ジャミラは哀しみの怪獣と言われます。もとは人間だから。
私もこのジャミラパンを見た時は哀しい気持ちになりました。
くっついてるし焦げてるし、短時間すぎて中は生焼けかも。

ところが食べてみると。


なかなか美味しいのであります。


ちゃんと中まで焼けて。この焦げ色の部分が焦げの味じゃないってのがフシギ!
手づくりあんこも2度目、豆々しくてうまい。
砂糖も塩も多めに入れて塩大福の面影。

これは、ブログのタイトル変更?
「ホームベーカリーと魚焼きグリルで天然酵母パンを焼く」…って長い!

2012年3月13日火曜日

はっ!こうするのか。

(前回の続き)
べちょっとした、手にくっついてたまらん生地をがんばって形作り、8個のパンに。
さて発酵をどうするか。ホームベーカリーには戻せない、なぜなら具入りだから。

「25〜30度の温度で40〜60分発酵させる」

さて考えました。まずベッドの電気敷布をスイッチオン。
その上にパンを並べたトレイを置いて。
愛用のデスクヒーター(コの字型に立てて使う、机の足元を温めるもの)で周りを囲い、上から毛布。
これで大丈夫!冬でも真夏、30度!
うろ覚えでコップに水を入れ乾燥予防…イヤその前にパンにキャップをかぶせなあかんて。後から知ったけど。
こうしてパンは無事、2倍くらいには膨らみました。

そしてこのパンを…
大活躍の魚焼きグリルで焼くので〜す!!


わあ〜ドキドキ…!!
あれっ何だかどんどん膨らんでいるよ?!
(続く)


2012年3月12日月曜日

生地べちょっ。

赤ちゃんのほっぺのようなつやつやした生地にえくぼが残っている写真を摂りたかったのですが、発酵が足りずこのようなことに。


さて前々回の記事にあります、魚焼きグリルで焼いたワッフル(見かけはぽたぽた焼き)。
これに気を良くして、魚焼きグリルでパンを焼くことに燃えはじめました。
オーブンがないことを、この水なし両面グリルでカバーできるのなら何てハッピーなんでしょう。

もちろん練りと発酵はホームベーカリーまかせ。
この生地で何ができるのか?(続く)

2012年3月11日日曜日

陥没!全粒粉パン

マシンに材料を入れ、タイマーをセットして出勤。
帰宅してドアを開けると部屋いっぱいの、お醤油チックな天然酵母の香り。
うーんシアワセ。
コートも脱がずにマシンのフタをオープン!したら、そこには…

ぎゃあああああ!!


Q&Aコーナーで「パンが膨らみません」というのはよくある。
しかしこれは膨らまないのではなく「陥没しています」。
洞窟探検ができそう。秘密の宝が眠っていそうな穴ぐら。


断面図。


スライスしても四等分にはできんので、四つ割り。
まあ食べるとまずくはないんですな。かめばかむほど。するめパン。
さて、どうして陥没したのか考えてみました。

・10日前に起こした天然酵母を使った。
・全粒粉を3割混ぜた。
・全粒粉と相性が良いと言われるヨーグルトを加えた。
・塩が多すぎた。
・タイマーをかけた。「練り」の前に「寝かし」が入ったのでそのとき何かが起こった。

こんなところかな。
失敗したらしたでまた楽しい。食べられればOK、売り物じゃないから。
この前テレビでブランドパン屋さんが弟子の焼いたクロワッサンを、気泡の空き方が悪いとかでケース単位で捨てていました。
世の中にはどシロウトからスタートしてパンを売ったり教室を開いたり本を出したりしている人が大勢いますが、大変でしょうねえ。


〔追記〕
立ち読み情報ですが「パンが膨らまない」のは水分量が多すぎたためのようです。
ヨーグルトの分、水を減らせばよかったのね!次回は大丈夫。

2012年3月8日木曜日

ワッフル!ワッフル…?

(前回の続き)
マシンに練らせていたのは、ワッフルの生地でした!
ワッフルメーカーはないけど、まあちょいと南部鉄器の鉄板に乗せて魚焼きグリルで焼けば大丈夫でしょ。
天然酵母入りの生地を寝かせて、丸めて平たくして。



鉄板で焼いてみた。



うん!モチモチで美味しい。でも、ワッフルではないですね。
何でしょう。おばあちゃんのぽたぽた焼き…?



こうして私には「ワッフルメーカーを買う」という新たな夢がわき起こったのであります。
やっぱワッフルは、はさんでプッシュされてなんぼ。
あのギュッと詰まった感じがワッフル!ワッフル!ですよ。きっと。

実は甘党ではないため、ベルギーワッフル大流行の頃も含めてちゃんと(これがワッフルだと認識して)食べたことがありません。
こんなんで買って大丈夫か?使えるの?
大丈夫。天然酵母でパンや菓子を作るので、パンを焼くヒマ(7時間)はないが朝食に何か欲しい、って時の為に買うのさ。

2012年3月5日月曜日

いつもより多く回っております


これが「練り」です。
マシンのフタを開けても動きが止まらないので、こうしてぶんぶんぐるぐる回るのをじいっとながめたりしています。
大変力強い「練り」なので、これではくるみなどの具材がこっぱみじんこになるよなあ…とあきれる一方で、これを自分の手で行うのは至難の業。まさに文明の利器!と感銘を受けております。

この日はあえて「生地作りコース」に設定、焼くのはこのマシンではなく別のマシン。

その名は…「魚焼きグリル」!!!

さあ何ができるのか?

2012年3月3日土曜日

閑話休題。コーヒー豆を焙煎。

このブログ、記念すべき第1回のタイトルが「ハンバーグは得意」であることからもわかるように、当初はテーマを絞らないつもりでした。
ところがホームベーカリーがマイブームとなり「パンがなければケーキを食べればいいじゃないの?」という本末転倒な世界に突入。
最近は少し落ち着いて、パンを焼くことが祭りではなくなりました。
行く末を思うと、例えば「くるみパン!焼くのは31回目!」などというまるで魅力のないタイトルに…?
ゆくゆくはもう少し範囲の広いブログに変化するかもしれませんが、しばらくはホームベーカリー中心で行きましょう飽きるまで。

今日は息抜き、閑話休題。コーヒーの話です。
リサイクル店で素焼きの焙烙(ほうろく)を激安ゲット。
和の風情からもかつては日本茶中心に煎る作業をしていたと思われます。
買った目的は1つ。これでコーヒーを焙煎するのだ!

早速、生豆をゲット。せっかくの自家焙煎だから、ちゃんとした店で100g480円もする豆。ああ高い、ランチ食える。その店では一番安かった…。

1枚目の写真が初めての焙煎です。
大さじ2杯を40分ほど弱火にかけた結果。豆の薄皮はふわふわ出て来ましたが、香りはあまりせず薄い焦げ色がついたのでこんなもんかなと。
翌日、手回しのミルでゴリゴリ挽いて飲んでみましたが、何とも

味気ない…。

色水とは言わないまでも、コーヒーではない。


2回目は少し火を強めましたがそれでも物足りない、味も香りも。
次の写真は3回目の焙煎。このとき初めて豆のはぜる音を聞きました。火にかけている時の香りも、これよこれ!そして豆の色艶。さて味は…


に、苦い…。苦すぎる。

速攻カフェオレになりましたとさ。

2012年3月1日木曜日

板チョコパン!

天然酵母を起こす時間がなかったので(24時間かかる)、初めて「白神こだま酵母ドライ」を使ってみました。乾燥した酵母をぬるま湯で溶かしてすぐ使えます。

今回のパンはずばり板チョコパン!
チョコチップなんてショボイこと言ってないで、板チョコを割って入れる!という大胆なアイディアはまたも坂田阿希子さんの本から。
「チョコが溶け出る焼きたてをどうぞ」だって〜。ヽ(´▽`)/〜♪

例によってマシンに練ってもらうと板チョコの影も形もなくなるので
「練り」が終わった生地をマシンから取り出して、テキトーに割った板チョコを混ぜ込んで
ぐるんぐるんと大きく練って、マシンに戻して焼く。
生地にもココアを混ぜるとあるが、これはパスしました。なぜなら以前ケーキの生地にココアを混ぜたら砂糖タップリなのに「チョコにしては甘さが足りない!」と脳が連想してしまったから。

しかし、やはりココア生地にしたほうがよかったかもしれません。別の理由で。
それはずばり…見た目。

できたては美しいのですよ。
切ればチョコも溶け出てわあ〜ってな理想郷。
しかし食べはじめると溶け出たチョコが手について、パン生地にも口の周りにもついてもう泥だらけな様相。
おいしいんですよ、味はいいんですけど。チョコの食べごたえも。
次回はココア入り生地で作ってみよう。